魅力的でにぎやかな港まちに集う

2/27(日)16:00~18:00

振付家・ダンサー 山下 残

猫窓にてふたたび

ー『屋合の身体』&『みなと滞在』を上演するー

  イベントレポート  

  山下残ふたたび



 アッセンブリッジ・ナゴヤ2019での滞在制作と新作『屋合』の上演がきっかけで、港まちとご縁が生まれた山下残さん。以来、このみなとA GOGO!に毎年ご出演していただいています。会場は、港まちにある「のみもの、たべもの、おんがく」のお店『猫と窓ガラス』。店主のヒロタさんは、毎回の企画に合わせて、山下さんと共に空間から演出などにも加わって、舞台を一緒につくりあげてくれます。今年のタイトルは、「振付・ダンサー 山下残 猫窓にてふたたびー『屋合の身体』&『みなと滞在』を上演するー」と題し、山下さんが港まちにご縁が生まれるきっかけとなった創作舞台の「屋合」にて披露した実験的な身体表現を猫窓店内バージョンにリメイクしたものと、もう一つは、以前に横浜に滞在しながら書いた戯曲を名古屋の港まちバージョンにこちらもリメイクしたものをご披露いただきました。連続的な2部構成となった今回の舞台の後半「屋合の身体」には、港まちの古老アーティスト犬飼モンクさんも加わって、より一層不可思議で独創的な舞台となりました。





  いつかどこかの街で


 
 今回の二つの構成は、つくり込みと即興の二つが組み合わさっていました。30分ずっと話しつづけるダンス「みなと滞在記」は、山下さんが書かれた30分間の長台詞を全て暗記して身体と共に表現するものです。山下さんの身体の動きをそのまま言葉にしたような台詞は、身体の動きの強弱や早遅に合わせて見事に変化します。こちらの聞く耳が追いつかないような、まるで即興のような台詞が事前に存在していることに新鮮な驚きを感じました。そこには、膨大な仕込みの時間が隠れているのは言うまでもありません。もう一つの「屋合の身体」は、山下さんのダンスレパートリーの中でも、かなり実験的な部類に入る身体表現だそうです。山下さん曰く、それだけお金をいただけるような舞台はまだ今の自分にはつくれないのだそうです。にもかかわらず、それが挑戦できたのは、その実験性を歓迎し、むしろ一緒に楽しもうとしれくれるこの港まちの人々の寛容性があるからでしょう。当日の舞台を終えた山下さんは、「いつかどこかの街にある猫窓のような店内の一角でダンスを踊って生涯を終えることができたら素敵だろうと感じました」という感想を語ってくださいました。


 



開催概要
アッセンブリッジ・ナゴヤ2019では港まちで滞在製作し新作『屋合』を上演した山下残さん。以来始まった、港まちにある「のみもの、たべもの、おんがく」のお店「猫と窓ガラス」での特別公演も今年で3年目となります。今回は、なんと豪華2本立て。山下さんならではの「身体性」と「喋り」が発揮される2作品をお楽しみいただけます。山下さん曰く「いろんな意味で隙間のある作品」なのだとか。もしかしたら、港まちのあの巨匠の飛び入りがあるかも…やーん、期待しちゃう!

◆昨年の山下さんのGOGOの映像はこちら

 

   

日 時|2/27(日)16:00~18:00 (16:00開場・16:30開演)
集 合港まちポットラックビル猫と窓ガラス
ホスト|山下残
定 員|15名 
参加費|1500円(飲み物等は別途)
協 力|アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会

 

(写真:蓮沼昌宏)

やました・ざん/
1970年大阪府生まれ。代表作に、100ページの本を配り観客がページをめくりながら本と舞台を交互に見る『そこに書いてある』、スクリーンに映写される呼吸の記号と俳句のテキストを身体とあわせて観る『せきをしてもひとり』、線路の上を歩きながら世界の事象をつぶやく『大行進』。アッセンブリッジ・ナゴヤ2019では港まちポットラックビル屋上にて『屋合』を上演。

 

 

※注意事項 
◎予約受付は先着順とさせていただきます。
◎ご家族等でお子様が参加される場合でも、1名としてカウントさせていただきますので、予めご了承ください。
◎定員になり次第、応募を締め切らせていただきます。
◎申込期限は、開催日の3日前までです。
◎キャンセルについては、開催日の2日前までにご連絡をお願いいたします。1日前、当日のキャンセルについてはキャンセル料が発生する場合がありますのであらかじめご了承ください。
◎各プログラムに参加される方は10分前までに集合場所までお越しください。
◎新型コロナウイルス感染症の状況等により、会期、実施内容等が変更となる場合があります。
 


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