魅力的でにぎやかな港まちに集う

イベントレポート

トワイライトスクールへのアーティスト派遣

放課後に児童が滞在する小学校併設の施設であるトワイライトスクールに、2組のアーティストによるそれぞれの得意を生かした講座と、児童の見守りを行いました。
 

  自由につくるってむつかしい!



1、紙と糸であそぼう
『港まち手芸部』を運営するアーティストの宮田明日鹿さんと、写真家の小川真希さん・山田憲子さんが、カラフルなチラシなどの紙と、様々な種類の糸をたくさん用意して、自由に作る講座を行いました。モビール状のものやチラシの女性を大きく扱ったコラージュなどを見せながら「好きに作っていいんだよ〜」と伝えて作業する児童の様子を伺います。ほかの講座で優等生だという子がなかなか手が進まないのを横目に、「ジャーン」「見て〜」と言いながら次々とものを生み出すやんちゃたち。普段の講座では見られない様子が面白い、とトワイライトスクールの先生方からコメントをいただきました。自由ということは、目的を自分で見つける必要があります。慣れないながらも、回を重ねるごとにそれぞれのペースで、たくさんの材料とにらめっこしながら、自分の作るもの、使う素材を選択する身ぶりを得ていったようです。


 

 

  できなくたっていい音の遊び



2、ふしぎな音楽
イギリス在住のアーティスト・音楽家のICHIさんとは音を楽しむ講座を行いました。校庭に生えている草を使って行う草笛。草笛をはじめて知る児童がICHIさんの手元を見つめる熱い視線と対照的に、とても苦戦しているのが印象的でした。コツを掴んだらピーピー鳴らせるけれど、それまでが難しい…うまくいかない児童は他ごとをし始めますが、悔しいようで、ふとしたときにまた鳴らそうとしてみたり、吹けた子に教わってみたりと頑張ります。「草ってまっずいね」「え〜おいしい」という声が聞こえたりもしました。ほかにもICHIさんが作った漂着物などでできた音楽装置を鑑賞しに行く日や、雨の音を風船とアルミホイルでつくる日など、身近なもので音を出す方法を知りました。児童からはICHIさんのひょうひょうとした独特なキャラクターが好評で、講座の終了後には一緒に走ったりして交流を行いました。

 

 



開催概要

△:魅力的でにぎやかな港まちに集う (1)地域の特色を活かしたにぎわいづくり
トワイライトスクールへのアーティスト派遣実験事業

日 時|令和5年1月13日(金)、1月16日
(月)、2月21日(火)、2月22日(水)、3月1日(水)、3月10日(金)
会 場|トワイライトスクール
参加者|各回20〜40名程度
講 師|港まち手芸部(宮田明日鹿、山田憲子、小川真希)、ICHI